三井倉庫グループ

再生医療用iPS細胞の輸送サービスを実施

三井倉庫ホールディングス株式会社(本社:東京都港区、以下「三井倉庫」) は、京都大学iPS細胞研究所(所在地:京都市左京区、以下「CiRA」(サイラ))より依頼を受け、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に準拠した「再生医療に使用可能なiPS細胞」の輸送を可能にする専用容器を開発し、本年8/6(木)に当容器を使用したiPS細胞の輸送を実施しました。 三井倉庫は、これまでの治験薬物流で蓄積した輸送ノウハウを活かし、液体窒素を充填し、-180度以下の状態で振動を抑える工夫が施された「再生医療用iPS細胞ストック」(注1)専用の輸送容器『MEDi STAR』を開発しました。更に、輸送の過程においては、容器内の温度管理や輸送手順の遵守などの諸条件を クリアすることで、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」(注2)に適合した輸送サービスの提供を実現しました。

三井倉庫は、今後もiPS細胞ストックの輸送で得たノウハウを活用し、応用・臨床分野で求められる様々な輸送品質にも対応していくことにより、次世代の輸送スタンダードを目指し、医療の発展に物流から貢献してまいります。


専用容器「MEDi STAR」

(注1) 再生医療用iPS細胞ストック
健康なボランティアの方の血液や皮膚から、CiRA内でiPS細胞を作製し、一定の基準をクリアした品質のよい細胞を保存するものです。予めストックすることにより、iPS細胞を国内外の医療機関や研究機関を迅速に提供することができます。提供受けた機関はiPS細胞から目的の細胞に分化させて再生医療に利用します。

(注2) 再生医療等の安全性の確保等に関する法律
第99条第1項第24号「輸送について、特定細胞加工物」(=臨床用iPS細胞ストック)の品質確保のために必要な措置を採るとともに、当該措置の記録を作成し、これを保管すること」

お問い合わせ先
三井倉庫ホールディングス株式会社
03-6400-8017
広報室 長村・鈴木

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